石巻旅行記5 ―旅の終わりと始まり―
人は、旅に多くを求める。
日常生活に嫌気がさした時、仕事に行き詰った時、何か新しい刺激を求めている時、人は旅に出る。
僕が石巻から東京に戻って一年程が経った頃、当時同じように仕事を辞めるか否かと悩んでいた後輩と話す機会があった。
そのなかで、自分自身の経験…Yさんの誘いで石巻を訪れたと伝えた時、その後輩は僕にこう尋ねた。
人は、旅に多くを求める。
日常生活に嫌気がさした時、仕事に行き詰った時、何か新しい刺激を求めている時、人は旅に出る。
僕が石巻から東京に戻って一年程が経った頃、当時同じように仕事を辞めるか否かと悩んでいた後輩と話す機会があった。
そのなかで、自分自身の経験…Yさんの誘いで石巻を訪れたと伝えた時、その後輩は僕にこう尋ねた。
この記事では、Yさんに連れていっていただいた場所、そして僕が個人的に足を運んだ場所を二回にわけて写真とともに紹介していこうと思う。
ただ一つ一つを細かく説明していくと膨大な分量になってしまうので、特に印象的だった場所に絞ることとするが、一泊二日という極めて限られた時間内(それでもYさんにはかなり色々なところへ連れていっていただいた)での紹介記事であることは改めて記しておく。
1.『ハマテラス』
石巻旅行記の副題であるこの言葉も、僕を石巻に誘ってくれた先輩のものだ。
言うまでもなく…
東北大震災において、石巻も甚大な津波被害に見舞われた。
僕が訪れたのはそれから約8年後だから、復興はもちろん進んでいる。
しかし、外から訪れた僕から見ても、かつての姿を取り戻すに至っていないということは明白だった。
「石巻に遊びに来る?」
この言葉をかけてもらってから、かれこれ1年半が経過した。
もうずいぶんと時間が経っているので、旅の細かな記憶は正直かなり抜け落ちているのだが、それにも関わらず会社の先輩が掛けてくれた冒頭の言葉は、今でも僕の中で「光」を放っている。